-a Judge and a Prisoner-
DaZZLe

















眠りに就く度、夢を見る度、夜毎ワンダーランドは遠退いて、流す涙は海の如く。欲しかったものは絶え間なくこの海に消えるけれど、うかぶ想いは君の元へ。白い檻と銀の鍵に閉じ込めた、髪も、骨も、爪も血も、細胞ひとつに至るまで、此の躯総て君のもの。監獄の庭に、遺った死だけ拾い上げ、そして辿り着いた楽園に、僕らは朽ち果てる。


闇の底に耀いた、あの光だけがほんものだった。





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